心を良好な状態にするためには、気分転換が必要

高度経済成長時代には、誰もが明るい未来に向かって仕事を頑張っていました。終身雇用制度があったお陰で、働けば働くほどに自分の人生が良くなっていく保証があったのです。しかし、最近ではそうした時代も過ぎ去ってしまい、デフレとグローバル化の影響による低賃金時代に突入しています。若者は安い給料でハードな仕事をしなければいけなくなっており、将来に希望が持てない人も増えてきているようです。

こうした時代においては、精神の健康を害してしまう社会人が後を絶ちません。介護業界は特に薄給と人手不足による忙しさで、精神のバランスを崩してしまう人が続出しています。うつ状態に陥って離職を余儀なくされ、その後の再就職も難しくなるケースもあるそうです。ですから、そうならないためには、健康なうちから自分なりのリフレッシュ方法を見つけ出しておくようにしましょう。仕事以外に何か生きがいを見つけると、毎日が充実してきます。

高度経済成長時代には仕事人間であることが善とされていましたが、今の時代は趣味の時間も大切にする考えが浸透してきています。仕事はお金を得るためにするものであって、仕事だけが人生ではないと考える人も増えてきました。こうした考え方は、うつ状態の予防に効果があると私は思います。仕事に責任感を持つことは大事ですが、自分を追い詰めない生き方を模索することも、とても大事なのではないでしょうか?心に過度な負担を抱え込まないためにも、一人一人にそのことを考えてほしいものです。